マクニカネットワークスは、富士通テンに米ジュニパーネットワークス社製SAシリーズ「SSL-VPNアプライアンス」のBCP(事業継続計画)オプション「ICE(In Case of Emergency)ライセンス」を提供したと発表した。
富士通テンは、新型インフルエンザが流行した昨2009年、海外生産拠点のメキシコでの豚インフルエンザの流行を機に、マクニカネットワークスが新たに販売を始めたICEライセンスを導入した。
事業継続性を向上するための取り組みとして、パンデミックや災害の発生で従業員が出勤できない状況でも、取引先に対する企業の責任を果たすため、IT面での在宅勤務環境の整備を完了したもの。
ICEライセンスは、SSL-VPNリモートアクセス製品SAシリーズのBCPオプションで、機器がサポートする最大数まで、同時接続数を拡張できるライセンスで、累計で8週間にわたって使用できる。SAシリーズの導入には、使い切りのライセンスコストだけ必要で、保守費用は不要。
富士通テンでは、米ジュニパーネットワークス社製の「SA6000」を導入しており、緊急の対応が必要な部門の従業員や、出張先からも承認や決済を行う必要がある管理職などが利用している。この既存のリモートアクセス環境を活かせるのに加え、必要なときにライセンスを使用でき、ランニングコストがかからないことが評価され、採用された。
富士通テンでは対外的な業務を視野にICE ライセンスを導入したが、今後は他の活用方法も検討しリモートアクセスで対応できる範囲を広げていく予定。