2010年2月1日に開業80周年を迎えた「名古屋市営バス」。これを記念する「市バス開業80周年感謝祭」が3月21日、名古屋市交通局の名城合同事務所と隣接する名城公園内南遊園・市民の森を会場として行われた。
◆新旧のバスを展示
名東合同事務所の会場では、現在の主力車となっているノンステップバスと、東海ボンバス会が所有する元京阪バスのBXD型ボンネットバスを比較展示。
来場者は興味深そうに双方を乗り比べ、床面の高さや座席の作りなど、時代や技術による「違い」を実感していた。特に1960年代の市バスカラーに塗られた1969年製のボンネットバスは、年齢によって「懐かしい」「めずらしい」と印象は異なるものの、愛らしいカタチが受け、会場の人気モノとなっていた。
◆愛好家が列を作った部品販売
この「80周年感謝祭」で多くの人を集めたのは、市バス車両部品などの販売コーナー。行き先を示す方向幕や、車両エンブレム、車内時計、バス停の案内板など1200点以上のアイテムが用意された。売り場には朝から愛好家が長い列を作り、順番が来ると目当ての部品を確保していた。
午後にはほとんどのアイテムがなくなるという盛況ぶり。大きな部品を抱え満足げな愛好家の姿は、彼らの市バスに対する熱い思いを感じさせた。
当日は約8000人が来場し、身近な市バスの特別なイベントを楽しんでいた。