次々と政治とカネの問題が浮上する民主党の体たらくに23日、前原国交相が静かな怒りを表明した。一連の騒動が参議院選挙に与える影響を記者から問われ「選挙への影響はある」と断言。
「だれも政治と金の問題についてけじめをつけていない。それが支持率低下の大きな下落要因になっていると思う。政治家としてのけじめ、倫理観が、厳しく問われているのだろうという思いを強く持っている。国民からすればどうでもいい“民主党らしさ”とか、“参議院選挙を戦うために”という考え方は頭の中から除外すべき。根本的な問いかけとして、だれもけじめをつけていないということに大きな問題点がある」と、語った。
また、特定組合の丸抱え選挙についても批判。「支援者は神様だが、そうであっても是々非々でいかなければならないこともある。丸抱えでは言いたいことも言えなくなる」と話し、「私の選挙というと中心はあくまで後援会。団体にも支援いただいているが、それはワンオブゼム」と、一定の距離を保つことの必要性を訴えた。