ツインリンクもてぎのスーパースピードウェイを走った

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ファミリードライブ体験中。ホームストレートを時速90km/hほどで駆け抜けているところ
  • ファミリードライブ体験中。ホームストレートを時速90km/hほどで駆け抜けているところ
  • 今回乗車したホンダ・シビック
  • シビックに乗り込んで待機している際に撮影。自分で運転しながらの撮影は危険なので走行中はしていない
  • 先頭を務めてくれたホンダ・レジェンドベースのマーシャルカー。コース内の撮影はこの助手席から
  • スタート/フィニッシュラインの直前
  • 第1ターン手前のリーダータワー。レースではここに順位が表示される
  • 第1ターンに進入したところ。コーナー内に入ってしまうと、バンクはあまり気にならなくなる
  • 第2ターンに入る辺り。遠方に見えるホテルツインリンクの客室からは、オーバルコースを見渡せる

新フィールド「モビパーク」のオープンや、ASIMOらロボットのホンダコレクションホールへの移設など、ツインリンクもてぎは20日に展示・体験施設の一部リニューアルオープンを実施した。

その前日にプレス体験ツアーが行われ、記者も参加。体験プログラムの中には、日本で唯一のレーシングオーバルコース「スーパースピードウェイ」を、自分で運転できるというものもあり、記者もトライ。マーシャルカー(ホンダ『レジェンド』)に先導され、マイカーで走行できる「ファミリードライブ」というプログラムなのだが、今回はホンダ『シビック』を借りて走ってみた。

スーパースピードウェイのスペックは、全長2413.968m(1.5マイル)、最大直線長は600m、幅員は25m、コーナー(ターン)数は4か所。反時計回りで周回する。そのほか、縦断勾配が0.41 - −0.64%、横断勾配が3% - 10度、最大高低差が3、標高が最高160m(内縁線)だ。

とにかく幅員25mというのがポイントで、同サーキットのロードコースが12 - 15m、鈴鹿サーキットが10 - 16mであることを考えると、どれだけ太いかがわかるはず。高速道路に例えると、全国的にだいたい1車線が3.5 - 3.75mなので、25mは6 - 7車線分ということになる。関東の話になるが、関越道の3車線区間の路肩を含めて上下線合わせた幅員に近いというわけだ。ちなみにシビックを横に並べた場合、同車は車幅が1750mmなので、14台が並ぶことになる。

スーパースピードウェイにコースインして感じたのは、反対側のストレートも見え隠れするすり鉢構造のため、超巨大なコロッセオというイメージ。コースは、とにかく幅員25mのコースがどーんとそのまま続いていて、直線の終わりにはターンというよりは、コースが弧を描きながら立ち上がっているような雰囲気。日常では絶対に味わえない開放感と距離感と景観である。

記者は、富士スピードウェイも歩いたりクルマで走ったりした経験はあるのだが、場所によっては幅員が25mあるものの、直線が約1.5kmもあるせいか幅はあまり目立たず、スーパースピードウェイの方が太い感じだった。

このファミリードライブで、実際にどれだけの速度で走れるのかというと、参加者の技量で変わってくるのだが、実は意外と速くて最高で100km/hぐらいまで出させてくれるという。縦に並んで安全な速度でゆっくりと走るようなパレードラン的なものを最初は想像してしまったのだが、実は思った以上の速度で走らせてくれるのである。

ただし、今回は非常に残念なことに記者の班(5人1組)にはペーパードライバーがおり(最後尾の記者のふたつ前)、その方が怖くてアクセルを踏めなかったようで、自分でステアリングを握った時は出せても70km/h強止まり。それでも、日常はあり得ない開放感と距離感の中で走るのは実に爽快で、ストレスが溜まったら、その都度に発散に来たいと思ったぐらい。将来は地元の茂木町に住むのもいいかも知れないと考えたほど(笑)。できれば、150km/h、200km/h、さらにはそれ以上で走ってみたいものである。

その後、走行している車内からコースの様子を撮影させてもらうため、マーシャルカーの助手席に特別に乗らせてもらったのだが、この時は90km/hほどだった。

ファミリードライブ体験終了後は、同サーキットが所有しているストックカーへの乗車体験にも挑戦してみた。ストックカーとは、アメリカで最も人気のあるモータースポーツのNASCARでお馴染みのハコ車で、同サーキットでは、「ストックカードライビングエクスペリエンス」という有料体験プログラムのレンタル車両として活用されている。

ストックカーは安全性のためドアが設けられておらず、乗る時は運転席左側のウィンドウ(ガラスもはめられていない)から身体を滑り込ませないとならない。身長180cm+・体重90kg+の巨漢記者には厳しそうな気がしたが、なんとかコックピットに収まることには成功。ただし、おしりがかなりキツイのと、お腹を引っ込ませないとステアリングをセットするのが大変という事態なので、走行は厳しいかも知れない。あと、アクセルはスカスカ、クラッチはまさに蹴飛ばさないとならない“激重”というのも印象的だった。

今回紹介したファミリードライブなどは、普通自動車免許を所持していれば誰でも楽しめる。料金は、ファミリードライブはスーパースピードウェイの場合は1回5周で3150円(税込)。ロードコースの場合は2周で3150円だ。ロードコースに関しては2輪用の「ロードコースツーリング」というサービスもあり、2周で2625円(税込)。ストックカードライビングエクスペリエンスは、初参加時は車両レンタル代込みで4万円(税込)で、2回目以降(リピーター)は5万円(税込)。乗車にはヘルメットやレーシングスーツなども必要だが、まとめてレンタルでき、一式2000円となっている。同プログラムは、2回目以降は実際に200km/hで走らしてもらえ、ドラフティング(スリップストリーム)も体感できるほどの濃い内容なのが特徴だ。

《デイビー日高》

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