米国トヨタの若者向けブランド、サイオンは16日、『tC』ベースのレーシングカーを使用した公道ドリフト映像を、動画共有サイトで公開した。カリフォルニア州警察が全面協力して収録された迫力シーンの連続だ。
サイオンtCは、サイオンブランドの入門クーペ。サイオンは『xB』(日本名:トヨタ『カローラルミオン』)、『xD』(日本名:トヨタ『イスト』)が主力車種だが、生産を終了した『セリカ』の顧客の受け皿となる北米専用クーペとして、tCもラインナップ。2.4リットル直列4気筒ガソリンエンジン(161ps)を搭載する。
サイオンレーシングは2008年4月から、このtCで米国のドリフト選手権、「フォーミュラD」に参戦。エンジンはNASCARマシン用の5.7リットルV型8気筒エンジンに換装され、最大出力は600ps以上を引き出す。駆動方式は、FFからFRに変更された。
サイオンレーシングは、カリフォルニア州マリブの有名ワインディングロード、マルホランドへこのtCを持ち込み、公道ドリフトを敢行。ドライバーは、「ロックスターエナジードリンク」チームのエースで、2度のフォーミュラDチャンピオンに輝くターナー・ホースト選手だ。
撮影には、州警察が全面協力し、全長3.2kmに渡って、一般車両を通行止に。ハリウッド映画のカースタントも手がけるホースト選手のテクニックが満載された映像は、動画共有サイトで見ることができる。