12日夜、群馬県みなかみ町内の国道291号で、交通違反を行ったとしてパトカーに追跡されていた乗用車が路外に逸脱。道路左側のガードレールに衝突する事故が起きた。クルマは大破し、乗っていた2人が骨折などの重傷を負っている。
群馬県警・沼田署によると、事故が起きたのは12日の午後7時10分ごろ。同町内の国道291号をパトロールしていた同署員が、はみ出し禁止区間にも関わらず対向車線へ進入し、前走車を強引に追い抜いた乗用車を発見。停止を命じたが、クルマはこれを無視して逃走した。
パトカーはただちに追跡を開始。クルマは90km/h超の速度を出して逃げ続けたが、発見された場所から約4km離れたみなかみ町湯原(N36.45.47.6/E138.58.22.1)付近の国道291号でカーブを曲がりきれずに路外へ逸脱。道路左側のガードレールに衝突した。
クルマは衝突によって大破。運転していた同町内に在住する29歳の男性が左腕を骨折する重傷。助手席に同乗していた26歳の男性も頭部を強打する重傷を負った。
現場は片側1車線。事故後の簡易聴取で運転していた男性は「罰金を払うのが嫌で逃げた」などと供述していたという。警察ではこの男性の回復を待ち、自動車運転過失傷害や道路交通法違反容疑で事情を聞く方針だ。