日産、北米で商用バンを発表…フルサイズバン市場に参入

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NV(ニッサン・バン)
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日産は10日、米ミズーリー州セントルイスで開催されているNTEA商用車ショーで日産北米市場初となる商用モデル『NV』を発表した。

現在米国のフルサイズバン市場では、ビッグスリーが商用カーゴバンや最大15人乗りのパッセンジャーバン等を幅広いラインナップで展開しており、このカテゴリーに日本メーカーが参入するのはこのNVが初めてとなる。

NVは「ニッサン・バン」の頭文字で、積載重量に応じて「NV1500」、「NV2500HD」、「NV3500HD」の3モデル(HDはヘビーデューティーの意)をラインナップ。最小モデルのNV1500以外は室内で立ったまま移動出来る高さをもつハイルーフボディの選択が可能となっている。

ボディサイズはホイールベースが3711mm、全長6119mm、全幅2030mm、全高は標準ルーフが2131mmで、ハイルーフが2667mm(NV2500)。標準ルーフモデルで比較するとフォードのフルサイズバン『Eシリーズ』のロングボディよりも約10cm長い。

積載量と牽引力に優れたボディオンフレーム構造を採用し、フロントエンジンの後輪駆動でエンジンは4リッターV6と5.6リッターV8を用意。全車5速ATが組み合わされる。

今回発表されたのは二人乗りのカーゴバンタイプのみで、スライドドアは助手席側のみ。長いボンネットが特徴のボディ形状だ。通常フルサイズバンはエンジン整備の際、室内側のカバーを開いて作業する必要があるが、NVはピックアップトラック同様ボンネットを開くだけで殆どの整備が行える扱いやすさも売りのひとつとなっている。

室内は助手席のバックレストがワンタッチで折り畳むこともでき、ラップトップPCなどの簡単な作業台として使うこともでき、長尺物の積載時などに威力を発揮しそうだ。カーゴエリアはパネルで覆われており大型荷物などが内壁面にぶつかっても内側からボディを凹ませる心配がないのも嬉しい。垂直な壁面、フラットなルーフ形状を採用したボディや、後輪タイヤハウスのトップをフラットな形状の為、カーゴエリアは広く真四角に使える。取り付けナットやフックもビルトインされ社外製の収納棚等の設置も容易だ。

書類やラップトップコンピューターも収納可能な大型の脱着式のセンターコンソールや、バックモニター付きナビ、ブルートゥース対応のオーディオ、120V電源など個々のニーズに応じた便利なオプションも用意されている。

発売は2010年末、フルサイズピックアップトラックの『タイタン』やSUVの『アルマーダ』、インフィニティ『QX56』等を生産しているミシシッピー州キャントン工場で生産される。

《ケニー中嶋》

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