日本郵船とウェザーニューズは「氷海航行管理システム」をロシア極東・サハリン向けLNG(液化天然ガス)輸送船を対象に導入した。
氷海航行管理システムは、船舶から送られるリアルタイムの実況リポートを取り入れた世界初のシステム。
ロシア極東やサハリンは豊富な天然資源に恵まれ、ここで産出するLNGは海上輸送で日本に輸出されている。一方で、冬期間これらの地域に入出港する船舶は、海氷の状況によっては船体の損傷が懸念されるほか、航行そのものができなくなることもある。このため、航海計画から航海、荷役の可否判断まで、正確、詳細な海気象情報を運航管理部門と船舶が共有することが重要だ。
日本郵船グループは、これらの海域を航行する船舶に多大な影響を与える海氷の状況を監視・把握し、船舶の安全運航を実現していくための氷海航行管理システムをウェザーニューズのIce Routingをもとにウェザーニューズと共同開発し、導入した。
システムは、日本郵船グループが既に導入している運航管理情報統一システム上でモニタリングすることが可能だ。