三菱重工、中国の造船会社に船舶用低速ディーゼルエンジンの技術を供与

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三菱重工業は、中国浙江省の浙江洋普重机(YUNGPU)に、船舶用低速ディーゼルエンジン「三菱UE機関」の技術を供与する。

両社は2009年12月に合意し、今回契約が発効した。中国企業に対するUE機関の技術供与はこれで3社目。三菱重工は成長が期待される中国の造船市場で、UE機関の浸透を図る。YUNGPUは今年中に初号機を完成・納入する計画。

三菱重工は、YUNGPUにシリンダ口径370mm以下の小型舶用ディーゼルエンジン「UEC37LS II」、「UEC33LS II」の2機種の製造・販売・サービスのライセンスを供与する。適用エリアは中国国内のみ。

YUNGPUは2008年、舶用低速エンジンの製造・販売会社として設立、現在は寧波市内で年間120台(約100万馬力)の生産能力を持つ工場を今夏の完成を目指して建設中。従業員数は工場稼働後に550人規模となる。

YUNGPUは、中速ディーゼルエンジンを主機とした5000 - 2万DWT(載貨重量トン数)クラスの貨物船向けに、燃費がよくメンテナンス費用が安い低速機種の製造・販売することを計画、三菱重工にUE機関のライセンス供与を要請した。

UE機関は、舶用ディーゼル機関市場での世界3大ブランドの一つ。コンパクトな構造で、低燃費、低シリンダ注油など、経済性と環境保全性に優れるのが特長で、幅広い出力ラインナップを持つ。

《レスポンス編集部》

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