三菱自動車工業の益子修社長は17日の『RVR』発表会見の席上、品質管理を強化するため、品質関連部門に従事したOBをアドバイザーに起用する計画を明らかにした。
益子社長は「品質管理に終わりはない。外部の客観的な視点も必要」とし、品質部門に「長い経験をもっているOBの方に戻っていただくよう検討している」と述べた。
外部アドバイザーとしてOBのノウハウを活用するもので、益子社長は近々に実施する方針を示した。当初は数人程度となる見通しで、国内のみならず海外の工場にも派遣する計画という。
三菱はリコール隠し事件を受け、2004年度から企業体質や品質確保面での改善策を講じている。益子社長は「そうした取り組みに緩みがないか、全社挙げて再検討を進めている」と述べた。