三井物産は16日、三井石油開発と共同出資する米国のミツイE&P USA社を通してアナダルコ・ペトロリアム社が米国ペンシルベニア州のマーセラス・シェール・エリアで開発・生産中のシェールガス事業に参画すると発表した。
三井物産は、2月15日にアナダルコ社との間で事業参画契約を締結し、3月15日を目途に契約上の先行要件を充足する見通し。
プロジェクトは、累計数千本単位の井戸を約10年間にわたって順次掘削する計画で、その都度資金を支出する。ミツイE&P USA社持分での開発総費用は、保守的な開発計画では30億米ドル程度、順調に進捗した場合には40億米ドル程度となる見通し。
マーセラス・シェール・エリアは、豊富な埋蔵量に加え、一大需要地である米国北東部に近く、生産コスト面でも競争力が高いため、米国で最も有望なシェールガス産出地の一つと言われている。
ミツイE&P USAとアナダルコ社は、将来のマーセラス・シェール・エリアでの事業拡大を目指し、主にペンシルベニア州を対象とする広範囲で、今後10年間にわたって新規権益を共同取得していくことでも合意した。