【プリウス プラグインHV 試乗】インフラ整備のハードルは高い…松下宏

試乗記 国産車
プリウス プラグインHV
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昨年発売された電気自動車の『i-MiEV』や『プラグインステラ』に試乗したときに感じたのは、クルマに積まれた電気を使い切って走れなくなることに対する不安だった。そんな不安を全く感じることなく自由に走らせることが可能なのがプラグインハイブリッド(PHV)の『プリウス』だ。

20kmほどの距離を電気で走った後は、普通のハイブリッドのプリウスと同じ走りができるので、航続距離、充電設備、充電時間などを気にすることなく走らせることができる。この安心感は大きい。

そもそもクルマは、移動の自由を実現するための商品なのだから、自由を制約する要素は少なければ少ないほど良い。そう考えると、一気に電気自動車の時代へと移行するのではなく、しばらくはPHVの時代が続くのではないか。プラグインプリウスに乗りながらそう思った。

ただ、PHVも深夜電力で充電しないとコスト的なメリットが出ないし、集合住宅などでは個人のコンセントが駐車場に設置できないインフラの現状がある。なのでPHVでさえ普及へのハードルは決して低くはない。

クルマがいろいろな形で電気の力を借りて走る方向に進むことについては、ほぼ大方の合意ができていると思うが、その方向に大きく歩を進めるには画期的なブレークスルーがいくつも必要なのだと思う。

■5つ星評価
パッケージング:★★★
インテリア/居住性:★★★★
パワーソース:★★★★
フットワーク:★★★
オススメ度:★★★★

松下宏|自動車評論家
1951年群馬県前橋市生まれ。自動車業界誌記者、クルマ雑誌編集者を経てフリーランサーに。税金、保険、諸費用など、クルマとお金に関係する経済的な話に強いことで知られる。ほぼ毎日、ネット上に日記を執筆中。

《松下宏》

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