JFEスチール、マレーシアの冷延鋼板メーカーに資本参加

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包括提携契約の様子(左:JFEスチール矢島勉専務執行役員 右:マイクロン社アズラン・アブドラ社長)
  • 包括提携契約の様子(左:JFEスチール矢島勉専務執行役員 右:マイクロン社アズラン・アブドラ社長)

JFEスチールは5日、マレーシアの大手冷延鋼板メーカーであるマイクロンスチール社と包括提携を結ぶことで合意したと発表。JFEはマイクロン社の発行済株式の3%も取得した。

JFEはこれまで、マイクロン社に自動車用冷延鋼板の製造技術供与や冷延鋼板の原板となる熱延鋼板の供給を行うなど、良好な関係を構築してきたが、今回の包括提携契約と資本参加により、両社の協力関係を強化し、相互の利益拡大を図る。

マイクロン社は現在、自動車やドラム缶など、一般流通向けに冷延鋼板を製造・販売している。今後、自動車分野の強化に加え、電機分野で新たに電気亜鉛メッキ用の冷延原板の供給も開始する予定。このため、2009年末に既存設備の能力を増強し、生産能力を年間18万トンから26万tに増強した。2012年には新たな冷間圧延設備を導入することで、年間約50万tまで能力を拡大する予定。

安定した薄板鋼板需要が見込まれるマレーシア市場で、自動車・電機などの高級分野を拡充し、原板の安定確保を目指すマイクロン社と、供給拠点と安定的な鋼材販売先の確保を目指すJFEの考えが一致し、今回の包括提携となった。

今回の提携により、JFEは技術支援を強化するとともに、原板を安定的に供給することで、マイクロン社の事業拡大に協力し、顧客の現地調達化のニーズに対応するとしている。

《レスポンス編集部》

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