英国のSDRスポーツカーズ社は14日、英国バーミンガムで開幕した「オートスポーツ国際レーシングカーショー」において、『WR3 Vストーム』を発表した。
SDRスポーツカーズ社は、英国でスポーツカーを少量生産するバックヤードビルダー。同社の最新作、WR3 Vストームは、パイプフレームで組んだ軽量ボディに、パワフルなエンジンを搭載する。ドアや屋根のないフォルムは、TMIオートテック社のアリエル『アトム3』と、よく似ている。
アトム3は定員2名なのに対して、WR3 Vストームは、3名乗車が可能。ドライバーはフロント中央に座り、その後方左右に乗員が座る。これは『マクラーレンF1』と同じレイアウトだ。
アトム3との最大の違いはエンジン。アトム3は「タイプR」用のホンダ製K20型2.0リットル直4「i-VTEC」(220 - 300ps)を積むが、WR3 Vストームは、スバル『インプレッサWRX』をベースとする2.0リットル水平対向4気筒ターボ(300ps以上)を搭載している。
このボクサーターボを700kgの軽量ボディと組み合わせたのが、WR3 Vストーム。0-96km/h加速は3秒以下と、アトム3の2.9秒と互角のパフォーマンスを発揮する。
驚くのは、その価格。自分で組み立てるキットカーなら、エンジンは別売りだが、3995ポンド(約60万円)から。スバルエンジン付きなら、1万9995ポンド(約295万円)からだ。英国のスポーツカー文化は、まだまだ健在なようである。