16日夕方、神奈川県相模原市内の市道で、道路を横断していた77歳の女性が乗用車にはねられる事故が起きた。女性は重傷を負ったが、クルマはそのまま逃走。警察は後に65歳の男をひき逃げ容疑で逮捕している。
神奈川県警・相模原署によると、事故が起きたのは16日の午後5時30分ごろ。相模原市矢部4丁目(N35.34.1.6/E139.23.28.6)付近の市道で、77歳の女性が道路を横断していたところ、進行してきた乗用車にはねられた。女性は頭部強打で意識不明の重体。クルマは止まらずに逃走したことから、警察は重傷ひき逃げ事件として捜査を開始した。
同日夜になり、東京都町田市内に在住する男性が「父がクルマを当て逃げされたようだ」として、警視庁・町田署に対して被害届を提出。これを受けて駆けつけた同署員が現車確認を行ったところ、車両のフロントガラスに衝突痕があることを発見した。
その痕跡から「人身事故の可能性が高い」と判断した同署員が周辺の警察に照会したところ、相模原市内で事故が起きていたことを認知。運転していた65歳の男から任意で事情を聞いていた。
当初、男は「当て逃げされた」と供述していたが、男が供述した内容ではフロントガラスに損傷が生じないことを指摘されると、一転してひき逃げへの関与を認めたため、相模原署に移送。自動車運転過失傷害と道路交通法違反(ひき逃げ)容疑で逮捕された。
現場は信号機のない交差点。調べに対して男は「その先にある信号機に気を取られ、手前を横断していた人を見逃した」、「怖くなって逃げた」、「家族には当て逃げされたと嘘をついたが、まさか通報されるとは思わなかった」などと供述しているようだ。