フロントガラスに突っ込んだ被害者 乗せたまま自宅まで逃走

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10日未明、栃木県宇都宮市内の国道293号で、道路を横断中の女性が進行してきた軽乗用車にはねられる事故が起きた。クルマはフロントガラスに突っ込んだ女性をそのままにして逃走。警察は後に運転していた23歳の女をひき逃げ容疑で逮捕している。

調べに対して女は「怖くなって止まれなかった」、「正視できず、ただクルマを走らせるしかなかった」などと供述しているようだ。

栃木県警・宇都宮東署によると、警察が事件発生を認知したのは10日の午前5時ごろ。同市内に在住する男性から「知人女性がクルマで人をはね、そのまま自宅に戻ってしまったようだ」との通報が警察に寄せられた。

これを受けた同署員が通報で示された女が住む宇都宮市冬室町付近に急行。民家敷地内に駐車されていた軽乗用車のフロントガラスに半身を突っ込んだまま死亡している高齢女性を確認。このクルマを運転していた23歳の女から任意で事情を聞いたところ、ひき逃げ容疑を大筋で認めたことから、自動車運転過失致死や道路交通法違反(ひき逃げ)容疑で緊急逮捕している。

女は同日の午前4時ごろ、宇都宮市上横倉町(N36.38.54.7/E139.51.22.9)付近の国道293号を走行中、道路を横断していた女性と衝突した。女性の上半身が助手席側のフロントガラスを突き破り、車内に進入する状態となったことから、女はパニックに陥り、そのまま約7km離れた自宅までクルマを走らせたようだ。後の調べで、死亡したのは現場近くに住む80歳の女性と判明している。

現場は片側1車線の直線区間。街灯は無く、夜間の見通しは悪い。

《石田真一》

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