東京商工リサーチが発表した2009年の全国企業倒産状況によると、倒産件数は前年比1.0%減の1万5480件と前年を下回った。負債総額は同43.6%減の6兆9300億7400万円と大幅に減少した。
倒産件数がマイナスに転じたのは4年ぶり。倒産原因では販売不振を中心とする不況型の構成比が79.3%と約8割近くを占めて過去最高となった。形態別では破産が1万90件と過去最多で、上場企業の倒産は20件と過去3番目の水準だった。
産業別では製造業が同11.8%増と大幅に増加した。年前半を中心に減産の影響で倒産に追い込まれた中小企業が多かった。
負債総額100億円以上の大型倒産は、同16.6%減の90件にとどまった。