豊田通商は18日、豪州の100%子会社トヨタ・ツウショウ・CBM・クィーンズランドを通じて豪州のBGグループの100%子会社QGCがオペレーターを務めるCBM鉱区ATP651Pの権益15%を、保有者であるAJルーカス・グループから取得する契約を締結した。取得金額は9850万豪ドル(約80億円)。
同鉱区は、BGグループがクイーンズランド州グラッドストーンで計画するCBMを原料としたLNG生産プロジェクトの主要供給鉱区の一つ。このプロジェクトでは2014年からLNGの生産開始を予定しており、豊田通商はこのスケジュールに合わせ、今回取得したCBM鉱区の開発をBGグループと共同で進める。
豊田通商は、上流から下流までガス一貫供給体制の構築を目指しており、豪州ではこれまでに西豪州沖合いで探鉱権益を取得している。ガス埋蔵量の豊富な豪州は、バリューチェーン上流の最重要国の一つと位置付けており、今後も有望案件には積極的に投資していく方針だ。