BMWのチューニングメーカー、ACシュニッツアーはディーゼルを積む『3シリーズクーペ』のチューンドカーで、最高速チャレンジを行い、市販ディーゼル最速の288.7km/hの新記録を達成した。
ACシュニッツアーは、ドイツ最大のBMW販売店、コール・オートモービルがBMWのワークスチーム、「シュニッツアー・レーシング」と共同設立したチューニングブランド。同社の製品はドイツ公的認証機関、TUVの安全確認テストもクリアしており、公道走行に必要な認証を取得している。
そのACシュニッツアーが、BMW3シリーズクーペのディーゼル仕様、「335d」をチューニング。直噴3.0リットル直6ツインターボディーゼルは、最大出力が286psから310psへ向上。『ACS3 3.5dクーペ』の車名が与えられた。
ACS3 3.5dクーペはイタリア南部のナルドにおいて、最高速チャレンジを実施。その結果、288.7km/hという従来の記録を8.7km/h上回る、ディーゼル市販車の世界最速記録を打ち立てた。
ちなみに、BMWの市販ガソリン車最速記録は、同じくACシュニッツアーが2006年2月、『6シリーズ』をベースにした『ACシュニッツアーTENSION』で樹立。この時、331.78km/hの世界記録を達成している。