日産ディーゼル工業は8日、乗合バス計2車種の電気配線に不具合があるとして、国土交通省にリコール(改修・無償修理)を届け出た。
対象となるのは、1995年3月10日 - 2005年8月2日に製作された933台。
不具合は3点で、(1)原動機のオルタネータ用電気配線の固定方法が不適切なため、電気配線が損傷し、充電不良となるおそれがある、(2)原動機室上部のオルタネータ用電気配線の取り回しが不適切なため、電気配線とエアチューブが損傷し、充電およびエア充填不良となるおそれがある、(3)空調用原動機室のボディ用電気配線の取り回しが不適切なため、配線が損傷し、短絡するおそれがある。
(1)については全車両、電気配線を新品と交換するとともに、固定用クランプを対策品と交換する。(2)については、全車両、電気配線を新品と交換するとともに、取り回しを変更する。また、エアチューブに損傷がある場合は、新品と交換する。(3)は、全車両、電気配線の取り回しを変更するとともに、保護材を装着する。また、電気配線に損傷がある場合は補修する。
不具合発生件数は(1)が3件、(2)が1件、(3)が1件で、市場からの情報で発見した。事故は起きていない。