GMの中国合弁、上海GMは23日、広州モーターショーにおいて、マイナーチェンジを受けた『SLS』を初公開した。
キャデラックSLSは、2006年9月の北京モーターショーでデビュー。『STS』をベースに中国専用車に仕立てたモデルだ。デビュー以来、初のマイナーチェンジでは、いっそう中国の顧客に好まれる改良が施された。
外観はグリル、ヘッドランプ、テールランプ、サイドスカートなどのデザインを変更。従来よりも押し出し感が強調された。ホイールベースは3000mmを突破。ドアの改良効果も手伝って、後席への乗降性を引き上げている。
室内はフルレザー仕上げで、バイオリン用のウッドがアクセントにあしらわれる。リアシートは電動調整、ヒーター&空調機能、マッサージ機能など至れり尽くせり。オプションで後席用エンターテインメントシステムが用意され、ヘッドレストモニターやBOSE製の5.1サラウンド・15スピーカーオーディオが装備される。
また、GMの中国車としては初の「オンスター」システムも設定。緊急時の自動通報など、14のサービスが24時間365日受けられる。
エンジンは2種類の直噴V6ガソリンユニットを新搭載。3.0リットル(272ps、30.6kgm)と3.6リットル(310ps、38.1kgm)だ。トランスミッションはマニュアルモード付きの6速AT。燃費は旧モデルよりも、約9%改善された。
新しいSLSは、すでにオーダー受付を開始。現地価格は44万8000元から69万8000元(約580万 - 920万円)となる。
上海GMは、GMと中国3大メーカーのひとつ、上海汽車が1997年6月に設立。キャデラックの他に、ビュイック、シボレー、サーブを取り扱う。2008年は、年間44万5709台を販売。2009年は1 - 10月時点で、昨年を上回る54万8708台をセールスしている。