無免許で飲酒運転の男、危険運転の起訴事実認める

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今年9月、岩手県盛岡市内の県道において酒気帯び状態で乗用車を無免許運転した末、道路脇の変圧器に衝突する事故を起こし、同乗者2人に重傷を負わせたとして、危険運転致傷などの罪に問われた28歳の男に対する初公判が16日、盛岡地裁で開かれた。

問題の事故は9月29日朝に発生した。盛岡市中央通2丁目(N39.42.8.1/E141.8.55.4)付近の県道を走行中の乗用車が路外に逸脱。道路左側の歩道に設置されていた東北電力の変圧器ボックスに衝突して転覆。同乗していた男性2人が骨折などの重傷を負った。

クルマを運転していた28歳の男は酒気帯び状態。その後の調べで免許取得経験の無かったことも発覚し、警察は道路交通法違反の現行犯で逮捕。検察は「極めて悪質」として、危険運転致傷罪を加えて起訴していた。

16日に行われた初公判で、被告は起訴事実を全面的に認めた。冒頭陳述で検察は「被告がこれまでに運転免許を取得したことが無く、クルマの運転経験もほとんど無かった」と指摘した。

その上で検察は「酒に酔った勢いで知人のクルマを運転し、通勤通学時間帯で交通量の多い道路で事故を起こした。歩行者を巻き込む可能性もあり、極めて悪質」と結論づけ、裁判所に対して懲役2年6か月の実刑を求め、即日で結審している。

《石田真一》

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