フィアットは16日、欧州において、新型『ドブロ』を発表した。クラス最大級の室内空間を備えた3列シート/7名乗りの小型MPVである。
初代ドブロは2001年に発表。広大な室内スペースが特徴の小型MPV&商用バンで、累計販売台数は約100万台というヒットを記録している。
8年ぶりのモデルチェンジで誕生した2代目は、クラス最大級の室内空間にいっそうの磨きをかけた。プラットホームは一新され、ホイールベースは2755mmとクラス最長を確保。3列シートに7名がゆとりを持って乗車できる空間を実現している。荷室容量も、7名乗車状態で790リットル(VDA計測法)と十分だ。
エンジンはガソリン1、ディーゼル3の合計4機種。最大出力はガソリンが95ps、ディーゼルが90ps、105ps、135psの3種類をそろえる。遅れてガソリンとメタンの両燃料に対応した「ナチュラルパワー」仕様を投入。トランスミッションは、MTと2ペダルMT「デュアロジック」の2種類が用意される。
すべてのエンジンが、排出ガス性能はユーロ4またはユーロ5に適合。90ps仕様の1.3リットル直4ディーゼル「マルチジェット」は、欧州複合モード燃費20.83km/リットル、CO2排出量129g/kmというクラストップレベルの環境性能が売りだ。
新型ドブロは、欧州主要国で2010年1月から販売開始。なお、この新型ドブロはクライスラーへOEM供給され、米国でも近い将来発売される見込みである。