新型ホンダ『ステップワゴン』のリアを真後ろから見ると、ルーフ後端、テールゲート上部の左右に膨らみがあることに気づくだろう。中央部が下がっており、真後ろから見るとルーフ断面が平たい凹の字型になっている。
これは、「空力のためです。欧州のハッチバックでもよく見られますが、風がスムーズに流れ、Cd値を下げられるのです」と説明するのは、本田技術研究所四輪R&Dセンターデザイン開発室第1ブロック2スタジオ研究員風間智史さん。
「全幅にわたって下げないのは、こんどは横から見るとテールが下がって、全体の元気がなく見えてしまうからなのです」