海外大手メーカーの出展ゼロ、商用車メーカー総辞退、部品やカーナビなどの出展も激減と、イベントとして成立するかどうかすら微妙なほどの“未曾有の危機”に瀕する今回の東京モーターショー2009。
前回までと比べると会場は火が消えたような寂しさだが、それでも会場をよくよく見ていると、何とか楽しめる工夫をしようという試みが随所に見受けられる。来場者に対する展示車両の説明を、プロの技術者でなく基本的に女性コンパニオンが行うようスタイルを変えたのはスバルとダイハツ。
「お客様と最初にコンタクトするのは基本的に女性という形にしてみました。もっとも、当社のユーザーさんの中にはメカにこだわりを持つ方も多くいらっしゃいますので、必要に応じてエンジニアを呼ぶようにしています」(スバル関係者)
例年は愉快で動きに富んだ創作ダンスを目いっぱい披露してくれる、ノリの良さが売りのダイハツ。今年はダンスを封印され、フラストレーションがたまり気味かと思いきや、会場では別の意味でのノリの良さを見せ付ける。スバルと同様、女性コンパニオンがクルマについて懇切丁寧に説明してくれるのだが、その応対がものすごくフレンドリー。
今日、軽唯一のオープンカー『コペン』では、運転席に座る来場者に対して、コンパニオンが助手席に座って説明してくれる光景も。これはもはや、バーチャルデート気分!! もちろんこれはあくまで説明。可愛い女の子に隣に座られたからといって、勘違いは禁物だ。