トヨタ、次世代型かんばん方式を開発---新流通システム

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トヨタ自動車の新自動車流通システム「SLIM」(提供:広汽トヨタ)
  • トヨタ自動車の新自動車流通システム「SLIM」(提供:広汽トヨタ)
  • トヨタ自動車の新自動車流通システム「SLIM」の店舗版「SPM」
  • トヨタ自動車の新自動車流通システム「SLIM」の店舗版「SPM」、セールススタッフが受け持つ顧客の希望仕様や連絡期日が表示される
  • トヨタ自動車の新自動車流通システム「SLIM」の店舗版「SPM」
  • トヨタ自動車の新自動車流通システム「SLIM」の店舗版「SPM」。仕様ごとの流通状況が一目で把握できる
  • トヨタ自動車の新自動車流通システム「SLIM」のサービス工場版「SMB」。ピットの入庫予約状況と作業進捗が一覧で把握できる
  • トヨタ自動車の新自動車流通システム「SLIM」(提供:広汽トヨタ)

トヨタ自動車は16日、生産・物流・販売からアフターサービスまでを一貫して管理する新開発の自動車流通システム「SLIM(スリム)」(Sales Logistics Integrated Management)を、20日から千葉市の幕張メッセで開催される「第1回国際自動車通信技術展」に出展すると発表した。

SLIMは、従来の販売会社向け統合管理システムを発展させたもので、今年6月から中国合弁の広汽トヨタで本格運用を始めている。工場での生産から販売後のアフターサービスに至るまで全ての車両が、現在どのプロセスにあるかを一括して把握できる。

実際には、広汽トヨタは社内の専用大型モニター上で、個々の車のプロセス位置を確認している。それぞれのプロセスには「基準リードタイム」が定められており、それを上回って滞留する車両は、専任スタッフが順次、対応策を講じる仕組みだ。

一方で、販売店側も専用端末でリードタイムを超えて滞留する自社の車を把握できるようにしている。また個々の販売店の受注・販売・在庫状況などから、広汽トヨタに発注すべき推奨オーダー数も案内され、販売店が適正在庫を追求できる仕組みも用意されている。

トヨタはこのシステムを順次、新興諸国で展開、生産からアフターサービスに至る効率化に生かす方針だ。

《池原照雄》

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