VWの米国新工場…2011年稼動に向けて工事順調

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米チャタヌーガ新工場視察
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フォルクスワーゲンは4日、米国テネシー州チャタヌーガ新工場の建設工事が順調に進んでいることを明らかにした。これは1週間に渡る現地視察を終えて、発表されたものだ。

フォルクスワーゲンは2008年7月、米国での車両組み立て工場建設計画を発表。同社は1978年、米国に完成車工場を建設したが、品質問題に起因する販売不振から、1988年に米国生産から撤退していた。

約20年ぶりにフォルクワーゲンは米国現地生産を復活させることになるが、テネシー州チャタヌーガに、10億ドル(約900億円)をかけて建設中の工場は、年内には竣工。2010年の半ばまでに工場内の設備据付を完了させ、2011年から稼動する。

新工場は約2000人を雇用。現行『パサート』の後継となる新型ミッドサイズセダンを、年間最大15万台生産する計画だ。同車は2012年に発売され、ボディサイズは現行パサートよりもやや大きくなる見込みである。

フォルクワーゲンは2018年までに、米国の年間販売台数を現在の約3倍に相当する80万台に引き上げる方針。今回、フォルクスワーゲンの役員らとチャタヌーガを視察したドイツ・ニーダーザクセン州のChristian Wulff首相は、「新工場はニーダーザクセン州の工業が世界に通じる品質を持つことを示す好例になるだろう」と語っている。

《森脇稔》

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