VW ゴルフ 新型、米国販売開始…TDIと2.5リットルガソリン

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VW ゴルフ 北米仕様
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フォルクスワーゲンオブアメリカは9月28日、新型『ゴルフ』の米国市場での販売を開始した。2.5リットル直5ガソリンの「2.5」と2.0リットル直4ディーゼルターボの「TDI」の2グレードを用意。ボディは5ドアと3ドアが設定される。

フォルクスワーゲンのビッグネーム、ゴルフだが、北米での車名の変遷には紆余曲折があった。初代ゴルフは1974年に欧州デビュー。1975年に北米市場へ投入されるが、北米向けは『ラビット』と名づけられた。

ところが、1984年に米国デビューを果たした2代目は、車名を『ゴルフ』に変更。それから4代目モデルまで、20年以上に渡ってゴルフのネーミングは北米でも使用された。

しかし、またまた転機が訪れる。2006年にフォルクスワーゲンは再びラビットの車名を北米で復活させるのだ。2002年にフォルクスワーゲンは『ニュービートル』に、米国では懐かしの『コンバーチブル』を設定するが、このリバイバルブームに乗る形で、ラビットの名前を再使用したと言われている。

そして、最新の6代目発売にあたって、フォルクスワーゲンはマーケティング戦略の見直しを実施。北米での車名をゴルフに戻すことを決定した。ゴルフは世界120か国以上で、累計2600万台を超えるセールスを記録するなど、フォルクスワーゲンの中では知名度ナンバーワンのモデル。世界共通ネーミングの導入により、ゴルフブランドをさらに強固にしていく狙いがあるようだ。

新型ゴルフの米国仕様は、日本向けとは異なるエンジンを搭載するのが特徴である。ガソリンは北米仕様の『ジェッタ』と共通の2.5リットル直5ユニット。大排気量エンジンは米国の顧客の嗜好に合わせたもので、最大出力170ps/5700rpm、最大トルク24.5kgm/4250rpmを発生する。

トランスミッションは5速MTと6速「ティプトロニック」で、0-96km/h加速は7.8秒(ティプトロニックは8.1秒)。最高速はリミッターにより201km/hに制限される。米国EPA(環境保護局)燃費は、市街地9.35-9.78km/リットル、高速12.75km/リットルだ。

ジェッタでの成功を踏まえ、ディーゼルターボの「TDI」を米国向けゴルフに初設定。2.0リットル直4TDIユニットは、最大出力140ps/4000rpm、最大トルク32.6kgm/1750-2500rpmとゆとりのトルクを生み出す。

トランスミッションは6速MTと6速「DSG」で、0-96km/h加速は、ともに8.6秒。米国EPA(環境保護局)燃費は市街地12.75km/リットル、高速17.43-17.86km/リットルと優秀だ。

新型ゴルフの現地価格は、3ドアが1万7490ドル(約157万円)から、5ドアが1万9190ドル(約172万円)からと、フォルクスワーゲンのエントリーモデルらしい戦略的設定。フォルクスワーゲンの今年1 - 9月累計販売台数は22万0582台で、前年同期比9.6%減だが、新型ゴルフの投入で巻き返しを狙う。

《森脇稔》

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