三菱自動車は第41回東京モーターショーに『Mitsubishi Concept PX-MiEV』を出品する。これは新開発「三菱プラグインハイブリッドシステム」を搭載し、50km/リットル以上の超低燃費を実現したSUVタイプのコンセプトカーである。
まず、プラグインハイブリッドとは何か。「簡単にいえば自分の持っているバッテリーを家や外からの電源で充電できる。その電気を使って何らかのモーターを回してエンジンと半々とかそういった形で走らせるもの」と話すのは開発本部先行車両技術部エキスパートの森昇さん。
そして、三菱の考え方は、「軽自動車サイズ以上の大きな車体の電気自動車を快適安全に長距離走行できるよう進化させたとき、電気自動車ベースで充電をして、電気自動車として走らせる。そしてかなり長距離を行く時はエンジンでサポートさせる、と。こういった形で今の電気自動車よりもさらに発展した姿を作りたい」という。
また、今回のコンセプトカーのボディタイプはSUVタイプである。「三菱としてはSUVというのがひとつ柱としてずっとやってきました。SUVは全天候、安心して、快適な空間とカーゴスペースとともに、色々な楽しみのために長距離を移動するというパッケージです。ただし、この環境時代にいかついSUVではなくて、もっとこれからの進化した形を提案したい」。
「そしてそれにふさわしい駆動システムとして、プラグインハイブリッドシステムを持たせたのです」とこのモデルの提案理由を語った。従来の電気自動車に対して、プラグインハイブリッド車は行動範囲が広がる。行動範囲の広い車はSUV、というわけだ。