EFTA(欧州交通環境連盟)は15日、大手欧州自動車メーカー14社の2008年のCO2排出量ランキングを公表した。1台当たりの平均CO2排出量は、フィアットグループが138g/kmで首位。一方、2007年比の改善率ランキングでは、BMWが1位となった。このランキングはEFTAが毎年発表しているもので、自動車メーカーの販売データをもとに、CO2排出量を計算。1台当たりの平均CO2排出量と前年比の改善率という、2つのランキングにまとめている。1台当たりの平均CO2排出量ランキングは以下の通り。1.フィアットグループ…138g/km2.PSAプジョーシトロエン…139g/km3.ルノー…143g/km4.トヨタ…147g/km5.ヒュンダイグループ…149g/km6.フォードグループ…152g/km7.GMグループ…153g/km8.ホンダ…154g/km8.BMWグループ…154g/km9.スズキ…156g/km10.マツダ…158g/km11.VWグループ…159g/km12.日産…161g/km13.ダイムラー…175g/km首位のフィアットグループは、昨年の2位からPSAプジョーシトロエンと入れ替わって1位を獲得。ランキングの傾向としては、小型車を中心にラインナップするメーカーが有利で、高級車主体のメーカー(例えば、メルセデスベンツのダイムラーなど)には不利な結果となっている。一方、2007年比のCO2排出量改善率ランキングは以下の通り。1.BMWグループ… -10.2%2.マツダ… -8.2%3.ヒュンダイグループ… -7.6%4.フォードグループ… -6.7%5.スズキ… -4.9%6.日産…-4.0%7.ダイムラー… -3.8%8.VWグループ… -3.3%9.ルノー… -3.2%10.フィアットグループ… -2.9%11.トヨタ… -2.4%12.GMグループ… -2.3%13.ホンダ… -2.2%14.PSAプジョーシトロエン… -2.0%BMWは昨年同様の1位で、改善率も唯一2桁台に乗せた。同社は「エフィシエントダイナミクス」をテーマに、運動性能と環境性能の両立を追求したモデルを投入しているが、その効果が表れたといえる。また、フィアットやPSAプジョーシトロエンといった、1台当たりの平均CO2排出量ランキングで上位のメーカーは、劇的な改善率向上が難しい現状が見て取れる。そんな中、マツダが昨年と同じく2位を維持したのは注目できる。EU(欧州連合)は2008年、2015年までに1台当たりの平均CO2排出量を現行の150g/kmから130g/kmに引き下げる新規制を導入。1位のフィアットグループでさえ、現状ではこの新規制をクリアできておらず、今後、各社はいっそうの環境対応技術の開発促進を迫られることになる。
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