栃木県にあるツインリングもてぎで18日、インディカーシリーズ第16戦となるインディジャパン300が開幕した。
例年、同シリーズ日本戦は5月のシリーズ序盤戦に行なわれていたが、今年から開催時期を9月に変更。前日の17日にはサーキットを一般開放し、秋晴れの快晴の空の下、ドライバーも参加してのファン交流イベントが催された。
そして迎えた18日は午前と午後2回の練習走行の後、4周のタイムアタック平均タイムを競うインディカーシリーズ独自の方式による公式予選か行われた。予選は、シリーズはこの後最終戦を残すのみということもあり、現時点でのポイントリーダー、ライアン・ブリスコー、僅差でブリスコーに迫るダリオ・フランケッティ、スコット・ディクソンらシリーズタイトルを狙うドライバー達にとって、常にも増して重要なセッションとなる。
そしてこの日の予選には、誰もが予想しえなかったドラマが用意されていた。13番目にタイムアタックに挑んだブラジルの新進ドライバー、マリオ・モラエスがダリオ・フランケッティのタイムを塗り替えトップに躍進。そしてこの記録は、23人目=最終走者のスコット・ディクソンがコースインするまで更新されることはなかった。
モラエスが自身、そしてチームにとっても初となるポールポジション獲得かと、緊迫の視線が集まる中、ディクソンはウォームアップから200マイル/h超の速度で周回を重ね、平均202.031km/hrと一人202マイル台の最高速を計測。昨年のシリーズチャンピオンの力を見せつけた。
3名がエントリーする日本勢だが、スポット参戦の松浦孝亮とロジャー安川は予選17位、18位で、明日の決勝は9列目に並んでのスタート。今季フル参戦中の武藤英紀は快調にタイムを上げていた予選アタック2周目の最終ターンでスピン。リアからウォールにコンタクトを喫し22位からの出走となる。
明日19日は午前7時の開場。コース上でのアトラクション、オープニングセレモニーの後、正午に200周300マイルを競う決勝レースがスタートする。