フォルクスワーゲングループでチェコに本拠を置くシュコダは15日、『スペルブコンビ』を発表した。同社のフラッグシップサルーン、『スペルブ』(SUPERB)に加わったステーションワゴンである。
スペルブはもともと1934 ‐ 1942年に旧チェコスロバキアで生産されていたモデル。2001年、フォルクスワーゲン『パサート』の中国向けロングホイールベース車、『パサートLingyu』をベースに、専用フロントマスクを装着して復活した。2008年3月のジュネーブモーターショーでは、最新世代にバトンタッチしている。
今回のフランクフルトでは、そのステーションワゴン版の『スペルブコンビ』がデビュー。セダンをベースに伸びやかなフォルムを持つワゴンボディを構築した。ボディサイズは全長4838×全幅1817×全高1510mmだ。
荷室容量は633リットル(VDA計測値)。リアシートを倒せば、1865リットルへ拡大する。オプションでシュコダとして初のパワーゲートを用意。ゲートの開閉に連動して、トノカバーも自動的に巻き取られる。
また、シュコダ初の「KESSY」システムもラインナップ。これはキーレスのイグニッションシステムで、エンジンスタートはボタンで行う。
エンジンはすべて直噴で、ガソリン3、ディーゼル2の合計5ユニット。ガソリンは1.4リットル直4TSI(125ps)、1.8リットル直4TSI(160ps)、3.6リットルV6FSI(360ps)。ディーゼルは2.0リットル直4TDIで、最大出力は140psと170psの2種類となる。
シュコダコンビは、欧州で年内に販売がスタート。セダンとの両輪体制で拡販を図っていく。