【新聞ウォッチ】検証「リーマン・ショック」から1年

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【新聞ウォッチ】検証「リーマン・ショック」から1年
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気になるニュース・気になる内幕…今日の朝刊(朝日、読売、毎日、産経、東京、日経の各紙・東京本社発行最終版)から注目の自動車関連記事をピックアップ、内幕を分析するマスメディアクルージング。

2009年9月15日付

●鳩山内閣きょう内定、直嶋氏経産省が有力(読売・1面)

●ホンダ車種削減へ、社長が方針(読売・8面)

●政策VS政策、高速無料化と温暖化対策(朝日・3面)

●後席もラク 新「プラド」トヨタ、家族向け(朝日・8面)

●リーマン破綻1年「危機は今」強欲が復活ウォール街、高額報酬、デリバティブ「人間は忘れやすく、熱狂しやすい」(毎日・1面)

●高速無料化、まず北海道・九州で、来年度 ダメージ最小限と判断(産経・1面)

●電気自動車限定、初の技術展開催 来夏、横浜(東京・6面)

●走り出す手作り電気自動車(東京・6面)

●中国、米をWTO提訴、「タイヤ輸入制限は不当」(日経・9面)

●ホンダ、ヤマハ発など、「車免許で125CCまで」制度変更要請へ、需要喚起狙う(日経・11面)

●フランクフルト自動車ショー、きょう開幕「環境」競う(日経・13面)

●不正車検取得、車体撮影し防げデータ全国で共有、国交省(日経・42面)

ひとくちコメント
 
世界同時不況の引き金となった米証券大手リーマン・ブラザーズの経営破綻から1年を迎えた。きょうの各紙はその「リーマン・ショック」から1年を検証する特集記事を大きく掲載している。

毎日は「危機は今・リーマン破綻1年」というタイトルの短期連載を1面トップで取り上げて、その中で当時、リーマンで債権取引の責任者だったローレンス・マクドナルド氏を直撃取材。マクドナルド氏は米住宅バブルが崩壊したときのような「似たような問題の芽が出ている恐れがある」と指摘し「人間は忘れやすく、熱狂しやすい」と、マネーの再暴走をにおわせる発言をしているのが興味深い。

日経も「ウォール街薄れる教訓」としてどん底の恐怖を忘れてうごめき始めていることを警告。朝日は日本企業に焦点を当てながら、雇用や設備投資などは及び腰で「回復の道筋をさがしあぐねている」と分析している。

振り返るとこの1年、経済記事を読んでいて「9・15/リーマン・ショック」という活字を目にしないことはなかったし、経営者らのスピーチでは「100年に1度の経済危機」というフレーズもよく使われた。底打ちの兆しも見られるものの、生き残るための本当の勝負はこれからだ。

《福田俊之》

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