三菱ふそうトラック・バスと日産ディーゼル工業は31日、バス事業の統合に向けて協議することで合意したと発表した。両社は合弁会社を設立してバス事業の統合を目指す。国内バス事業ではいすゞ自動車と日野自動車が実質的に事業を統合しており、国内バス事業は2グループに集約される。三菱ふそうと日産ディーゼルは今後、新たなビジネスモデルを追及するために、バスの企画、研究開発から生産、販売までの事業を分離し、合弁会社として統合するため協議に入る。両社は2006年7月に車両の相互OEM供給で合意、2007年6月から、三菱ふそうから日産ディーゼルに対して、大型観光バスと大型路線バス(ワンステップ、ツーステップ)を供給、日産ディーゼルからは三菱ふそうに対し、中型路線バスと大型ノンステップ路線バスを供給している。 今回、バス事業での協力体制を強化するのは、両社の経営資源を有効に活用し、製品やサービス提供の一層の向上を図り、顧客ニーズに包括的に対応するためとしている。国内のバス市場は年々縮小しており、2008年の年間販売台数は1万5600台。小さな市場にトラックメーカーがひしめきあっており、効率が悪かった。 いすゞと日野はそれぞれのブランドでバスを市場投入しているが、バスの開発ではすでに統合している。今回、三菱ふそうと日産ディーゼルも効率化のため、バスの開発・生産を統合する見通しで、かつて4社あった国内バス事業は2グループに集約されることになる。 両社は、合弁会社を設立するまで、それぞれのブランドで引き続き包括的なバス製品ラインナップを提供するとしている。
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