09年のグッドデザイン賞では、新たに「グッドデザイン・フロンティアデザイン賞」が加わった。
グッドデザイン賞は、これまで「グッドデザイン賞」と「グッドデザイン・ロングライフデザイン賞」の2つから構成されていた。そのどちらも、10月1日の受賞結果発表日に公表か販売(ロングライフデザイン賞は、過去10年間継続、または再販)されているか、2010年3月31日までにユーザーが購入または利用できるものでなければ審査対象にならなかった。
しかし、それではロボット技術や次世代燃料など先端技術の開発分野での優れたデザインが評価できないことになる。そのためフロンティアデザイン賞は、近未来の生活を示唆する「まだ実現されていないものごと」を審査対象とし、持続可能な社会の実現という視点からの活動を評価するものだ。
デザインエキスポは、審査会場がそのまま展示会となっているのが特徴だが、30日午後1時からは、このフロンティアデザイン賞から3企業が、公開デモンストレーションと審査委員向けのプレゼンテーションを行う。もちろん来場者はその様子を見ることができる。
公開審査に参加するのは、中腰作業など身体の負担を軽減する「歩行アシスト」を開発する本田技研工業(ホンダ)、身振りでテレビ操作ができる「ジェスチャーテレビ」を開発する日立製作所、次世代内航船として期待される「スーパーエコシップ」に挑む日本郵船の3社だ。