ヒュンダイは25日、新型『ツーソンix』の概要を明らかにした。ヒュンダイの小型SUVの大ヒットモデルで、韓国だけでなく、北米や欧州などグローバル規模で販売される。
現行ツーソンは2004年にデビュー。世界累計販売は100万台を超えるヒット作だ。ヒュンダイは3月のジュネーブモーターショーに、コンセプトカー『ix-onic』を出品。新型ツーソンixは、このコンセプトカーを市販化したモデルである。その開発には3年の歳月と、2億2500万ドル(約212億円)の開発費が投じられた。
ドイツ・リュッセルハイムにあるヒュンダイのデザイン部門が手がけたボディは、アグレッシブな雰囲気。ボリューム感を持たせたフェンダー、V字形に絞り込んだボンネットなどに、その特徴が見て取れる。
ボディサイズは全長4400×全幅1850×全高1650mmとコンパクトだが、大人5名が乗れるゆとりの室内空間を確保。ヒュンダイは「欧州Cセグメントのライバルと比較して、ワイドなスペースを実現した」と自信をのぞかせる。
エンジンはガソリンとディーゼルで、いずれも2.0リットル直4。ガソリンは最大出力166psで、燃費11.7km/リットル、ディーゼルは最大出力184psで、燃費15.4km/リットル。トランスミッションは6速ATで、駆動方式はFFを基本に、ディーゼルには4WDも設定する。
安全面では、VDC、DBC(ダウンヒル・ブレーキ・コントロール)、ヒルスタートアシストコントロール、エマージェンシーストップシグナル、セーフティリアビューミラーなどを用意した。
新型ツーソンixは、すでに韓国内で販売開始。欧州では9月15日に開幕するフランクフルトモーターショーで、『ix35』としてデビューを飾り、2010年初頭から販売される。ヒュンダイは「2011年には全世界で年間30万台を売る」と意気込んでいる。