路上に寝込んだ男性を50mひきずる---オイル漏れで逮捕

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22日未明、埼玉県越谷市内の市道で、道路上に寝込んでいたとみられる男性がひき逃げされて死亡する事故が起きた。容疑車両は男性をはねた際に車体の一部を破損。オイル漏れを起こしており、警察はこの痕跡から56歳の女をひき逃げ容疑で逮捕している。

埼玉県警・越谷署によると、警察が事故発生を認知したのは22日の午前1時45分ごろ。越谷市弥十郎付近の市道に上半身が血まみれとなった男性が倒れているのを通行人が発見。警察に通報した。

これを受けて駆けつけた同署員が男性を確認。男性は近くの病院に収容されたが、全身強打ですでに死亡しているのが確認された。後の調べで、同市内に在住する59歳の男性と判明している。

男性はクルマの底部に挟み込まれたまま、約50mに渡ってひきずられたことが路上に残った血痕などから判明。警察では死亡ひき逃げ事件として捜査を開始したが、容疑車両は事故時にオイルパンを損壊させており、ここから漏れ出したオイルが容疑者の逃走ルートに沿って続いていることがわかった。

警察では痕跡を追跡。約1km離れた民家敷地内に衝突痕のある乗用車を発見。このクルマに乗る56歳の女から任意で事情を聞いたところ、「モノにぶつかった気がする」などと供述したことから、自動車運転過失致死と道路交通法違反(ひき逃げ)容疑で逮捕している。

死亡した男性は酔い潰れて、事故直前まで路上に寝込んでいたとみられる。警察では女が男性をはねたことを認識していた可能性もあるとみて、今後厳しく追及する方針だ。

《石田真一》

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