警官になりすました男、現金を騙し取る---罰金と称して

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25日午後、滋賀県竜王町内の県道で、運転中に携帯電話を使用していた女性に対し、警官を装って男が接近。「罰金」と称して現金2万円を騙し取る事件が起きた。被害を受けた女性はこれまでに違反経験が無く、不審に思うこともなかったという。

滋賀県警・近江八幡署によると、事件が起きたのは25日の午後3時ごろ。竜王町薬師付近の県道でクルマを運転していた28歳の女性に対し、警官のような服装をした男が接近。「運転中に携帯電話を使っていましたね。違反です」などと声を掛けてきた。

男は女性に対して免許証の提示を求め、さらに罰金として2万円を支払うように要求。女性は言われるままに支払った。女性は帰宅後、知人に対して「違反で捕まった」と話したが、この知人は「交通違反した場合、警官がその場で現金を求めることはない」ということに気づいて警察に通報。この結果、なりすましだったことが発覚した。

警官になりすましていた男は30歳代とみられ、警官の夏服にそっくりな服装(水色シャツ+紺色ズボン、白色ヘルメット着用)だったという。免許証の記載内容はバインダーに挟んだレポート用紙のようなものにボールペンで転記していた。同署では通報後に現場付近の捜索を行ったが、手がかりはつかめていない。

交通違反の反則金や罰金は金融機関を通じて納付することになるが、被害に遭った女性はこれまでに摘発された経験が無く、このことを知らなかった。運転中に携帯電話を使用した場合の反則金は6000円だが、容疑者は「反則金」でなく、終始「罰金」という表現を使っていたとみられる。

《石田真一》

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