SGホールディングスグループの佐川グローバルロジスティクスは16日、中国の海外子会社である保利佐川物流有限公司が中国・深セン市で建設を進めていた蛇口物流センターが本格稼動したと発表した。同社グループで中国国内での初の自社物流センターとなる。
蛇口物流センターは広東省深セン市の蛇口港内に位置し、単なる保管・在庫管理だけではなく、佐川グローバルロジスティクスが日本で展開している佐川流通センターのノウハウを活かし、検品・検針・ITサポートを含めた高付加価値、日本品質での物流業務を提供することを目的としている。
日本向け小口一貫輸出業務では、この物流センターが蛇口港内に位置することにより、倉庫と港間の輸送費用の削減と時間の短縮が図れるほか、佐川急便の日本国内ネットワークにより最短のリードタイムで提供できるようになる、としている。
また、輸出業務だけでなく、中国国内での販売をサポートする体制も整えている。具体的には輸入、現地調達から保管・在庫管理・ピッキング・パッキング、中国国内への配送まで、高品質なサービスを提供する。
施設では物流業務だけでなく、顧客向けのオフィススペースも備えており、日本で自社倉庫を運営するのと同様な環境で中国での物流管理業務を実現するとしている。