マツダの主軸モデル、2代目『アクセラ』。新型アイドリングストップシステム「アイストップ」を搭載した2リットル直噴エンジンのFWD(前輪駆動)モデルで、その燃費性能を試してみた。
試乗会が行われたのはマツダの研究所がある横浜のベイエリア、市街地のみの走行で参考燃費を計測。当日は蒸し暑い日であったが、エアコンはオフで挑戦した。
「アイストップは条件を満たしたときに機能します。アイドリングストップさせたいのだという意思をクルマに伝えてやると、よりたくさんアイドリングストップしますよ」とは、マツダのエンジニアの弁。
さて、省燃費走行スタートしてみたところ…何だかアイドリングストップする率が悪い。信号で停車するときも、アイドリングストップするのは2回に1回といったところか。アイドリングストップしなかったときには、ブレーキをさらに踏み込んでやると停止することもあるということで、ペダルを踏みしめてみたりしたが、なかなか上手くいかない。
少々混雑気味だが致命的渋滞はないという道路状況で、平均車速は22km/h。果たしてトータルの燃費は11.5km/リットルだった。平均燃費計の推移からは燃費1割アップとまではいかないという感じではあったが、2リットルATとしては良好な数値だった。
帰着後、エンジニアにアイドリングストップのコツについてさらに聞いてみたところ、「停まり方によってアイドリングストップのしやすさが違ってくるんですよ。最後にブレーキを軽く抜くようにしてふわりと停まる人はアイドリングストップしにくい。しっかり停まってあげることが大事なんです」とのアドバイスをもらった。
ハイブリッドカーの場合、車速が高いところからある程度減速Gを強めに出してスピードを下げ、最後にゆるりと停まると回生率が上がる傾向にある。アイストップ車の場合、ハイブリッドカーとは逆の運動エネルギーマネジメントをしてやるほうがいい結果を生むようだ。運転技術によってアイドリングストップの頻度を高めることができれば、同条件で12km/リットル越えはそれほど難しくはないだろう。