【トヨタ プリウス 試乗】クルマとして、ハイテクカーとして確実に進化した…水野誠志朗

試乗記 国産車

【トヨタ プリウス 試乗】クルマとして、ハイテクカーとして確実に進化した…水野誠志朗
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ご存じの通り、猛烈な勢いで売れまくっているプリウスだが、その出来の良さはもはや誰もが認めざるを得ないだろう。

2割以上のパワーアップを果たし、快適性も静粛性も増して、燃費も世界一。「クルマ」としての欠点がほとんどなくなり、ハイテクカーとして確実に進化した。飛ばすと期待したほど燃費が伸びないという印象はあるものの、市街地での燃費は素晴らしく、その意味でも進化は実感できる。高級車ではないが、高級車から乗り替えても納得できるクルマだ。

ただし進化を分かりやすく示せるハイブリッド車は消費者に訴求しやすく、消費者としても「どうせ買うならこういう新しいクルマ」という傾向が今の絶好調を支えている。この点ではクルマの善し悪しが評価されているというより、「流行りもの」という側面は大きい。さらに例の減税措置も強力だ。これらは我々の貴重な税金が投入されており、本来は輸入車などを含めてすべてが対象となるべきもので、客観的にみると不公平感は否めない。

とはいえ全車標準となったS-VSC、14万7000円という低価格で設定されたプリクラッシュ&レーダークルーズコントロール、あるいはソーラー換気システムといったハイテク装備は、やはり「これからのクルマ」を感じさせる。クルマが白物家電化したから売れなくなった、とはよく言われることだが、売れるためには白物家電としてより優れた性能を持つことが今後は必要とされると思う。今回のプリウスは燃費に特化する義務を負った車種だが、新型の最もいいところは、実はそうした白物家電化が一歩進んだところにあると思うのだ。

一方でパーキングブレーキを足で踏まなくてはならなかったり、ナビの操作がレクサス『RX』のようなリモートタッチではなく当たり前のタッチパネル式だったり、ETCが標準装備でなかったり、100V電源が標準でなかったり、12Vソケットも妙に使いにくい奥まった位置にあったり、といった旧態然とした部分も残っている。大衆車であるプリウスでこそ、もっともっと標準装備状態でハイテク&便利家電になっていてもらいたい。



■5つ星評価
パッケージング:★★★
インテリア/居住性:★★★★
パワーソース:★★★★★
フットワーク:★★★★
オススメ度:★★★★★

水野誠志朗|自動車ライター
97年に新車試乗記を中心とするウェブマガジン「MOTOR DAYS」を立ち上げ、以来毎週試乗記をアップし、現在550台を超える試乗記を公開。「クルマはやがてはロボットになる」として、走りだけでなく利便性・安全・エコの面から新たなクルマのあり方を提言している。名古屋市在住。
《水野誠志朗@DAYS》

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