気になるニュース・気になる内幕…今日の朝刊(朝日、読売、毎日、産経、東京、日経の各紙・東京本社発行最終版)から注目の自動車関連記事をピックアップ、内幕を分析するマスメディアクルージング。
2009年7月8日付
●F1富士トヨタが撤退(読売・10面)
●ホンダ「脱・北米依存」図る、インド製鋼板採用アジア向けの収益向上(読売・11面)
●自動車保険補無大幅値上げ、基準改定、来年、60歳以上高率(朝日・1面)
●1000円高速、客足返せ、船・鉄道、格安プランで対抗(朝日・33面)
●トヨタ、欧州でHV強化 いすゞとのディーゼル開発計画白紙に(毎日・8面)
●トヨタ社長訪中、王副首相と会談(毎日・8面)
●自動車ローン、賞与減額家計防衛、月々返済変額型に人気(産経・11面)
●新型コンパクトカー、「i20」現代、日本に投入(産経・11面)
●リチウム、カナダから大量調達、三井物産、環境車の電池用(日経・1面)
●GSユアサ、電動バイク参入、自社のリチウムイオン電池認知度アップ狙う(日経・11面)
●日産ディーゼル 2200台リコール(日経・34面)
ひとくちコメント
損害保険各社が来年度、一斉に任意加入の自動車保険料を値上げする見通しだ。7日付の日経夕刊が1面トップで報じたのに次いで、きょうも朝日が1面トップで報道、各紙も追随記事を取り上げている。
損保各社などで組織する損害保険料率算出機構が自動車保険料を決める基準とする「参考純率」を平均5.7%引き上げると発表したためで、ドライバーの家計を圧迫することは避けられない。参考純率のアップは9年ぶりだが、算出モデルをみると、60歳以上の引き上げ率は19.9%と30歳未満の10.3%のほぼ倍。引き上げ率は事故率の高い高齢者ほど大きいのが特徴だ。
値上げの理由は「若者の“車離れ”や小型車志向が強まり、損保会社の保険料収入が減っているため」(朝日)という。政府はエコカー減税などで販売のテコ入れをはかるっているが「保険料引き上げが冷や水を浴びせる恐れがある」と朝日は指摘する。
先月、販売ランキング首位のトヨタ『プリウス』の購入者は中高年層が大半。せっかく、低価格で購入しても、毎年支払う保険料の負担が増加すれば、若者ばかりでなく、高齢者の“車離れ”も懸念される。