JVCケンウッド、カーエレの商品企画・マーケティング機能も統合

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JVC・ケンウッド・ホールディングスは24日、自動車関連機器事業子会社であるJ&Kテクノロジーズを「J&Kカーエレクトロニクス」に改称、カーエレクトロニクス事業の実質的な独立事業会社に移行すると発表した。
 
昨年10月1日に日本ビクターとケンウッドが経営統合したのと同時に、ビクターとケンウッドの合弁技術開発会社として2007年10月1日に設立したJ&Kテクノロジーズに、カーエレクトロニクス事業に関する両社の開発・生産機能を統合し、統合効果の早期実現に向けた取り組みを推進してきた。

昨秋以降の経済危機の影響で、両社の最大の共通事業であるカーエレクトロニクス事業が大きな課題となっていることをふまえ、同社を「J&Kカーエレクトロニクス」に社名変更すると同時に、これまでの開発・生産機能に加え、商品企画・マーケティング機能も統合して、実質的な独立事業会社化する。
 
加えて、同社の大幅な組織再編を行うとともに、海外の開発子会社や生産子会社の社長人事で両社の交換人事を徹底するなど、体制強化を図る。これにより、これまでの協業を完全な事業統合へと深化させる。カーオーディオやカーナビゲーションシステムのプラットホームの統合など、開発・生産、商品企画・マーケティング機能の一体化による統合効果の早期最大化を図り、コストシナジーをさらに高めるとともに、カーナビゲーションシステムを中心とする商品ラインアップの拡充を図る。
 
ケンウッド、ビクターの各ブランドはこれまでどおり別々とし、それぞれの販売会社を通じて販売する。
 
一方、J&Kカーエレクトロニクスは「市販事業部」、「OEM事業部」を新設する。市販事業、OEM事業のそれぞれで統合の進化をはかるため、従来の第一事業本部(ケンウッドの市販事業)、第二事業本部(ビクターの市販・OEM 事業)、第三事業本部(ケンウッドのOEM 事業)を再編する。両社の市販事業を統合した「市販事業部」と、両社のOEM事業を統合した「OEM 事業部」も新設する。

さらに、市販事業とOEM事業の間で技術の共有化、プラットホームの統合を推進するため、市販向け商品とOEM向け商品の両技術開発を統括する「技術本部」を新設した。

このほか生産・調達本部から品質保証機能を分離し、「品質保証統括部」を新設するとともに、車載機器用光ピックアップ事業の開発から生産を担う「オプティカルコンポーネント統括部」を新設した。

《レスポンス編集部》

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