気になるニュース・気になる内幕…今日の朝刊(朝日、読売、毎日、産経、東京、日経の各紙・東京本社発行最終版)から注目の自動車関連記事をピックアップ、内幕を分析するマスメディアクルージング。
2009年6月11日付
●温室ガス「05年比15%削減」首相発表、家計負担年7.6万円増(読売・1面)
●新クライスラー不安も、破産手続きは終了、フィアット提携(読売・10面)
●国内初排気量110CC ホンダが新スーパーカブ(読売・10面)
●基礎からわかる自動車業界再編(読売・13面)
●ホンダ、スズキの牙城切り崩し、フィットインド投入(産経・12面)
●チャイルドシート使用率55%止まり(東京・3面)
●「オール日本」で次世代電池開発、トヨタ・日産など12社10機関(日経・9面)
●経済教室:クルマ近未来(下)、当面ハイブリッドが優勢、「大転換期」乗り切る戦略を、松島憲之・日興シティグループ証券ディレクター(日経・25面)
●新製品バトル:ハイブリッド乗用車、インサイト対プリウス(日経・27面)
ひとくちコメント
麻生首相が日本の2020年時点の温暖化ガスの中期目標を「05年比15%削減(1990年比8%減)」にすると発表した。きょうの読売を除く各紙が1面トップで報じている。
併せて目標実現に必要な政策や家計負担も提示したが、次世代エコカーについては、ハイブリッド車などの新車販売に占める割合を、現状の1%から50%に高め、保有台数の20%まで引き上げるとしている。
つまり、5台に1台の次世代エコカーが街を走り抜けることになり、レトロのガソリン車を運転していると「時代遅れ」と揶揄されかねない恐れもある。一般住宅でも太陽光発電を現状の20倍導入するなど、1世帯あたり年間約7万円超の負担増が必要だと試算している。
先週、三菱自動車が電気自動車の『i-MiEV』(アイミーブ)を発表したが、益子修社長は2020年環境ビジョンで「総生産比率の20%以上を電気自動車にしたい」と目標値を示した。2020年頃のエコカーの保有台数比率と合致している点が興味深い。