帝国データバンクが発表した5月の全国企業倒産集計によると、倒産件数は前年同月比6.3%増の1057件と、12か月連続で前年を上回った。
負債総額は5115億9000万円、同6.3%増と、2か月ぶりに増加した。
5月は内・外需の低迷などにより製造業が179件発生、同35.6%の大幅増加で、メーカーの減産で資金繰りに行き詰まり、倒産が増えた模様だ。メーカー減産関連倒産は23件発生し、2008年12月からの累計は103件となった。
ただ、緊急保証制度をはじめとする政府の危機対応策が徐々に浸透し、前月比では2か月連続で減少した。
負債10億円以上の大型倒産が58件と、2007年11月の57件以来、1年半ぶりに50件台にとどまるなど、全体の負債総額は前月に続き低水準となった。