シャープは、環境ビジョン「2010年地球温暖化負荷ゼロ企業」を2年前倒しで達成したと発表。あわせて、同社の新環境ビジョンとして「エコポジティブ・カンパニー」を発表した。
同社は2004年7月に環境ビジョン「2010年地球温暖化負荷ゼロ企業」を掲げた。これは、2010年度までに温室効果ガスの削減貢献量が排出量を上回ることを目指すしたもので、シャープが事業活動で排出する温室効果ガスの量を可能な限り抑制する一方で、シャープが生産した太陽電池による創エネルギーと商品の省エネルギー効果による温室効果ガス削減貢献量を拡大するというもの。
環境ビジョンを達成するためにスーパーグリーン戦略を展開、「削減貢献量の拡大」と「排出量の抑制」の双方に取り組んできた結果、2008年度実績で計画を2年前倒しで達成したとしている。
削減貢献量は、創エネ商品である太陽電池で102万t、省エネ商品である液晶テレビやエアコン、冷蔵庫で95万t、合計197万tの温室効果ガス削減に貢献。また排出量についても、2008年度の排出量を前年度比6%減となる170万tに抑制した。
計画を2年前倒ししたのは「スーパーグリーンプロダクト」の取り組みを通じた環境性能の高い創エネ・省エネ商品の創出が進んだこと、生産工程での生産性向上やガラス基板の大型化、新規に稼動した工場へのPFC類除害装置の導入など、工場の環境負荷を徹底して削減するスーパーグリーンファクトリーに取り組んだことが寄与した。
新環境ビジョンでは、2012年までに温室効果ガスの排出量に対する削減貢献量を2倍以上とする目標のもと、削減貢献量の拡大と排出量の抑制に取り組むとしている。