新型トヨタ『プリウス』のインテリアは、情報を表示するためのディスプレイゾーンと、各種の操作を行うコマンドゾーンとを分離したレイアウトとなっている。
2代目プリウスのインテリアは、視線や使い勝手あるいは造形について、左右の移動を考慮したデザインとなっていた。
今回はよりコックピットを意識して、人を中心に操作系を意識したレイアウトとした。それにより、人が認知も操作もしやすいデザインになるように心がけたというのは、トヨタ自動車デザイン部の大石悦也さん。
「シフトbyワイヤのノブを中心として放射状にボタンを配置し、指のリーチに合わせて操作をしやすくしました。また、タッチトレーサーの部分はステアリングのスイッチに指をかざすと、メーターの中に自分の指がどこにあるかをポイントで示して、視点移動をすごく少なくして、操作できることに配慮しました。これらはデザインと電気的な技術の両立で初めて実現できたのです」と語った。