5月27日未明、福岡県福岡市博多区内の国道202号で、職務質問から逃れようとした乗用車が渋滞中の車列へ故意に突っ込み、タクシーなど路上駐車していたクルマ13台へ次々に衝突。強引に逃走する事故が起きた。この事故で1人が軽傷を負っている。
福岡県警・博多署によると、事故が起きたのは5月27日の午前2時30分ごろ。これより約15分前の同日午前2時15分ごろ、福岡市城南区別府付近をパトロールしていた県警本部・生活安全総務課の捜査車両(覆面パトカー)の乗員が、昨年8月に宇美町内で盗難された疑いのあるクルマのナンバープレートを装着した不審な乗用車を発見。応援要請を受けた自動車警ら隊の覆面パトカーも途中で合流し、2台で追跡を開始した。
クルマは福岡市博多区中洲2丁目付近の国道202号で渋滞に進路を塞がれる状態となった。後続のタクシーが停車し、逃げ場が無くなったことを確認した後に警官2人が左右に分かれて車両に接近したところ、クルマは急発進。前後のクルマに体当たりを仕掛け、さらには道路左側に路上駐車していたタクシーの車列に接触を繰り返しながら逃走している。タクシー10台と一般車両3台が小破や中破。1人が打撲などの軽傷を負った。
現場は片側3車線。第1と第2車線にはタクシーが路上駐車しており、通行可能なのは第3車線だけだった。クルマは20歳代とみられる男が運転。助手席と後部座席に男女3人が同乗していたという。警察では逃げたクルマの行方を追っている。