100周年を迎えたインディアナポリスモータースピードウェイで24日、「インディ500」の決勝レースが行われた。
今年で93回目となるインディ500は、アメリカンモータースポーツを代表する世界最大級のレースイベント。経済状況悪化による影響も心配されたが、レギュラー勢に加えて、久々に参戦となるベテランから新進ドライバーまで、33のグリッドはフル。事前に行われたバンプディ(最終予選)も近年にない熾烈さを極めた。
ポール・アワードはエリオ・カストロネベス、2番手はライアン・ブリスコーと予選はチーム・ペンスキーのワンツー。チップ・ガナッシのダリオ・フランケッティが3番手とフロントロゥには強豪チームが並んだ。
広大なサーキットを埋める大観衆が見守る中、2.5マイルのオーバルコースを200周、走行距離500マイルを競う、伝統のレースが始まった。
スタート直後、ここまでベテラン勢の中で気をはいてきたマリオ・モラエスとマルコ・アンドレッティがクラッシュ。その後、ライアン・ハンターレイ、グラハム・レイホールらの新鋭ドライバーや、ベテランのデイビー・ハミルトン、トニー・カナーンらも、続々とアクシデントにより戦線を離脱し、最終ラップでコースに残ったのは33台中20台と、レースは大荒れの展開となった。
順位は目まぐるしく入れ替わったが、最後のリスタートでトップにいたのはポールスタートのエリオ・カストロネベス。ラスト15周、カストロネベスは追走するダン・ウェルドン、ダニカ・パトリックを突き放す危なげない走りをみせ、ポール・トゥ・ウィンで自身にとって3度目となるインディウィナーの栄誉を獲得。トレードマークのフェンス登を披露した。
武藤は、ピットストップ中にフルコースコーションとなり17番手までポジションを下げる等の不運に見舞われたが、手堅く200周を完走。10番手でフィニッシュラインを駆け抜けた。