フォルクスワーゲングループは18日、4月の世界新車セールスの結果を明らかにした。総販売台数は54万1600台で前年同月比は4.7%減。しかし、VWブランド単体では、1.3%増の33万9500台を販売している。
アウディやシュコダなどの含めたフォルクスワーゲングループ全体の2009年1-4月累計販売台数は193万台で、前年同期比は9.6%減。VWブランドだけで見ると、3.2%減の122万台となる。世界市場全体が前年同期比21%の減少となる中、健闘といえる。
これは欧州地域での回復傾向が大きい。欧州全体の4月乗用車販売台数は、前年同月比21.5%減と落ち込んだが、フォルクスワーゲングループ全体では、9.1%減の29万4900台をセールス。VWブランド単体では、2.3%減の14万1200台とマイナス幅は縮小している。
地元、ドイツではスクラップインセンティブの効果により、高い伸びを記録。グループ全体では前年同月比19.9%増の11万8200台、VWブランド単体でも24.8%増の6万3300台と絶好調だ。『フォックス』『ポロ』『ゴルフ』『ティグアン』が牽引役を果たす。
同様にスクラップインセンティブを導入したフランスでも、グループ全体が6.5%増の2万3800台、VWブランド単体が16%増の1万3200台と回復した。
北米市場は前年同月比10.1%減の3万7900台と、まだまだ立ち直ったとはいえないが、アジアパシフィック市場は18.2%増の13万1500台を販売。そのうち、中国は21.1%増の12万1300台と著しい伸び率だ。
フォルクスワーゲングループのDetlef Wittig販売担当上級副社長は、「世界市場は依然として厳しい状況にある。ドイツや中国のような回復に期待したい」とコメント。6月にドイツで販売がスタートする新型ポロが、販売面に与える効果に注目したい。